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ジャラ…ジャララ…
わたくしの足首にはめこまれた
鎖が岩場を引きずる…
あら、なんだか良い香り…
わたくしはその香りに
誘われるように川辺まで歩く…
Shyuvart bolock
(シュヴァルツヴォーロック)
「あ、来た来た!
ねね…Purple hood(パープルフード)ちゃん!
野うさぎがうまく焼けたんだ!美味しいよ」
わたくしは生唾を飲み込むと
白狼さんと黒狼さんの間にぺたんと座る
わたくしは串にうまく刺さった焼けた
うさぎを白狼さんから渡されて受けとる
Vais bolock
(ヴァイスヴォーロック)
「熱いぞ…気を付けて食え…」
わたくしは頷いてふーふーと息を
ふきかけてからかじりつく…
わたくし
(Violet fairy)
「はむ…むぐむぐ…
!!
本当!美味しいですわっ…♪」
わたくしはお腹がすいてた事もあって
その焼きうさぎに夢中で食らいついた…
Shyuvart bolock
(シュヴァルツヴォーロック)
「うは…すごい、たべっぷりだね…
よっぽどお腹がすいてたんだ」
黒狼さんはそんなわたくしを
微笑みながら見つめる…
Vais bolock
(ヴァイスヴォーロック)
「よく食べる雌は魅力的だな…
狩りのしがいがある」
白狼さんの視線も向けられて
少し恥ずかしいですわ…
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