chapter.1 ‡おばあちゃまのお見舞い‡

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Shyuvart bolock (シュヴァルツヴォーロック) 「どうかなぁ…君の顔、紅いよ…?」 わたくしは再び黒狼さんに背を向ける わたくし (Violet fairy) 「そ…それよりも…わたくしが 作ったお花の冠…どう?」 黒狼さんの視線がわたくしの 背中からそれたのを感じましたわ Shyuvart bolock (シュヴァルツヴォーロック) 「おお…!これ Purple hood(パープルフード)ちゃん が作ったの?」 わたくしはもじもじしながらも頷く Shyuvart bolock (シュヴァルツヴォーロック) 「へぇ…器用なんだね なぁに?モジモジしちゃって… どうしたのさ…」 黒狼さんが4足でゆっくりと わたくしの正面にまわってきましたわっ わたくし (Violet fairy) 「べ、別になんでもないのですわ…っ お…おばあちゃまのお見舞いにいかなくちゃっ」 わたくしはバスケットを持ち直して ゆっくり立ち上がる 黒狼さんは妖しく笑ってから 立ち上がりましたわ…っ わたくし達は再びジャングルの 苔むした道を進み始める わたくしの隣をポケットに手をいれながら歩く 黒狼さん…その尻尾は左右に揺れていましたわ…
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