第1章

11/22
前へ
/516ページ
次へ
ファルがとってきた魚を枝に刺し、焚き火で炙る。 「ファル、木集めてきてくれない?お前のが効率いいしさ。」 「えー?せっかく魚とってきたのに、また僕を働かせるのかい?鬼畜なお兄様だなあ。今夜あたり襲われちゃうかも。」 「そうだな、二人旅じゃなかったら今晩にでもお前を殺したいわ。」 「もー、ツンデレなんだから。仕方ないからとってきてあげるよ。僕が優しい弟でよかったね!」 ファルはそう言って立ち上がると、その場でくるりと一回転する。 いらない、その動作。
/516ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1850人が本棚に入れています
本棚に追加