第1章

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ファルを背負って歩いてるうちに日が暮れ、あたりが暗くなりはじめる。 こいつを背負っていたおかげであんま進めてない。いつものことではあるが。 こいつまだ寝ていやがる。 ファルを地面におろし、腹側にかけていたリュックから折り畳みのテントを取り出す。 こづかいや狩ったモンスターを売ってこつこつ金を貯めて買った、魔力で展開と収納ができるテント。 たたんだ状態だと辞書くらいの大きさだ。 「”展開”。」 がしゃがしゃと広がって組み立てられていくテント。 三人くらいは余裕で入る大きさだ。ファルが当たり前のように入ってくるのであまりくつろげはしないが。
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