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『二番機、何をやっている!手負いで単機の敵などさっさと落とさんか!』
無線から怒号が響く。
こちらとて落としたのは山々だが、ちょこまかと動き回られてなかなか照準が定まらない。
とても手負いの機体とは思えない動きだ。
榴弾砲が火を噴く、が敵機はそれをヒラリとかわした。
「クソッ!三番機、前に出ろ!」
その時だ、砂丘を抜けた瞬間、突如視界を塞ぐものが現れたのだ。
それは突拍子もなく、なんの前触れもなく現れたので、回避などできるはずもなかった。
そして「それ」を抜けた時、目の前に敵機の姿は無かった。
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