1人が本棚に入れています
本棚に追加
おい 神様 俺がアイツの息子に
生まれ変わるってほんとなのか
そうです
あの恋敵のアイツのか…(/ー ̄;)
そうです
嫌だ 死んでも嫌だ
いや 黒井さんあなたは死んでます
これは変えることのできない運命
生まれた瞬間に過去の記憶は消え去ります
だから大丈夫
嫌だ せめて1日だけでも俺の記憶を
残してくれ 頼む
みのりと今生の別れなんだから
なんか言ってること変ですよ 黒井さん
まあ あの二人の幸せの
手助けしたことの褒美として
1日だけですよ
真っ暗じゃねえか
こら 痛い 引っ張るなの
まぶしい
オギャア オギャア
男の子ですよ
私の赤ちゃん ママよ
みのりは病室に戻った
赤ちゃんは新生児室に 並んでいた
みのり ありがとう
剛さん 二人は長いキスをした
高城さん授乳時間よ
パパも一緒にどうぞ
みのりは赤ちゃんに乳房をふくませた
うんぐうんぐ飲む 赤ちゃん
小さな手でみのり乳を触りながら
俺は幸せだ もう死んでもいい
甘いな みのりの乳は
俺が知ってる限り世界一うまい飲み物だ
さあ パパにも抱っこして
もらいましょうね
剛に渡すや否や 顔を真っ赤にして
ぎゃん泣き
こいつ俺 嫌ってるぞ
まさか まだお腹が満たされてないのかも
新米ママだからね
しっしっ あっち行け
バカ剛と叫んだが
みんなには オギャアにしか
聞こえなかった
そして記憶が薄れ出したとき
みのりに 幸せになれよと
黒井はささやいた
最初のコメントを投稿しよう!