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ありふれた理由で出会ったふたり
理由なんか何でもいい
ただ共に過ごす時間が
楽しければそれでいいから
時には楽しく笑いあい
時には激しく罵りあった
それは何かを育んだのか
それは何かを隔てたのか
繰り返しの毎日に嫌気がさして
お互い余裕もなくなって
ぶつかる事が多くなって
喋らない時間が増えていって
明日を向いて生きる君と
昨日を向いて生きる僕は
解り合う事が出来なかった
探り合うだけの行為だった
未来へ希望を持つ君と
過去の事例を持つ僕は
現在だけが空虚になって
吐き出す言葉は重さがない
未来を考えるのは当然で
過去から学ぶのも当然で
お互い足りないものがあった
重ねて丸くなりたかった
「またね」と言った君の眼には
明るい未来が写ってるだろう
「またね」と言った僕の眼には
確かな過去が写ってるだろう
僕は昨日に手を振る「またね」
君は明日に手を振る「またね」
そこで今日に出会えたならば
ふたりで歩いていこうね、またね
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