第1章

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「さよなら」 明るい声で、そう言った。 記憶が終わる。 「またね」とは、言えなかった。言わなかった。 くしゃくしゃになっている昔の私の顔が、少しでも明るくなるよう、私はせいいっぱい笑って手を振った。
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