キミを探して

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「え…?」 寝耳に水。(使い方あってるか?) 「んまー、キミちゃんたら、お客さんにご挨拶もしないなんて… ごめんなさいねぇ。でも、キミちゃん、昼間にもお仕事してるらしくって、そっちが忙しくなるから、もうこれないってことらしいのよ。 私も先週言われてねぇ。 まぁ、突然だったから、驚いちゃったけど、こればっかりは、仕方なくて。 わざわざ来ていただいちゃったのにねぇ。」 ママが気の毒そうに言う。 そっか…キミ、やめたんだ。 なんだろう、このタイミング。 ってか、俺とのこと、絶対関係してるよな。 「ママありがとう。 じゃ、俺、今日は…」 このまま帰ります、とも言いづらいが、そこはママ、すぐに察してくれて、 「また来てちょうだいね。待ってるわ。」 そう言って、笑顔で送り出してくれた。
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