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キミの部屋の前に来て、気付いたこと。
ここにキミはいない
案の定、部屋を開けたらもぬけの殻。
なんで？
ここまでするか？
俺は大きなため息をついた。
店もダメ、部屋もかわってる、となると、あとは一つだけ…
あそこはさすがに一週間や二週間じゃ辞められないだろう。
あそこに行くとなると、気を使わなきゃいけない。
キミのスペースを崩さないように、それでもキミを捕まえる。
とりあえず、今日は、このまま帰るしかない。
元どおりにドアを閉め、鍵をかける。
このドアの内側では、俺に素直に甘えていたキミ…
何度も開け閉めしたドアが、今日はやけに重く感じられた。
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