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「とりあえず、いい？私の個人情報、一切口にしないで！牧村さんになに聞かせても、のらりくらりとかわしてちょうだいね！」
女装と言えど、綺麗な顔で迫られると、かなりくるものがある。
「はい。わかりました。」
素直に頷く。
が、
「あ、ちょっと待った！あのさ、これもなんかの縁じゃん！俺、色々話も聞きたいし、今度飯でも行こうぜ！な？」
興味が湧いた。
あの、スーパーイケメンの佐藤公彦が、なぜ、オカマバーで働いているのか。
いつから、そう言う趣味だったのか。
この時、佐藤公彦を誘ったことで、この先、俺の人生が大きく変わることを、俺はこの時、全く気付いていなかった。
俺はこの時点で、すでに、キミちゃんに…いや、それはない、と、思う……んだけど…
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