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フミちゃんに比べて、キミちゃんはおとなしいようだ。
「初めまして!フミカでーす!フミちゃん、って呼んでねぇー!
まだ、ついてるけど、心は完全に女の子でーす!」
若干太めの声で、面白おかしく自己紹介するフミちゃん。
「次、キミちゃんー!」
フミちゃんに指名され、キミちゃんを見る。
確かに完全に男なんだけど、嫌悪感を抱かない、綺麗な顔をしている。
けど……
…あ…れ…??
なんか、この人、知ってるかも…
あれぇー……
「キミです。初めまして。」
やっぱり明らかに男の声だ。
あれぇー…?なんか、喉元あたりまで出かかってる気がするのに。
俺がキミちゃんの顔をジロジロ見ていたからか、
「おやおやー?吉永くんは、キミちゃんのこと気に入ったのかなぁ??」
と、部長に冷やかされる。
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