キミが逃げる

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「キミちゃん?キミちゃんなら、今日来てるわよ?」 サラッと言われる。 おぉっと!そうか!今日出勤している可能性を考えなかった! でも、今日来ているならば話は早い。 「じゃ、キミちゃん、お願いします!」 お願いして、席で待つ。 「いらっしゃいませ。」 あらあら… 不機嫌さ全開のキミが、おしぼりと、お通しと、飲み物セットを持ってやってくる。 顔には、『なんで来たのよ?』と、くっきり買いてある。 「なんで来たのよ?」 俺の隣に座った早々、そう言われたので、思わず吹き出してしまった。 「汚いわね!なんなの??」 いつもの接客モードは何処へやら、キミは、完全に不機嫌モードだ。
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