キミが逃げる

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「キミ、俺のことさけてるよね?」 「は?」 あー、こいつって、こんなにわかりやすいやつだったんだ、って改めて思う。 『お前、何言ってんだよ?』って顔に書いてある。 でも気にしない。 「今日さ、終わったら、俺とアフターね。」 この約束を取り付けに来たんだ。 「は?そんなもん、行くわけないでしょ?」 そうくると思ったから、 「じゃ、次、奏太とここに来てもいい?」 と、脅してやる。 「あんた、なかなかいい性格してるわね。」 「お褒めいただいき、光栄です。」 「1時まで待てるの?」 「キミの部屋で待ってる。」 「は??それ、アフターでも何でもないじゃない?」 確かに… でも、とにかく、キミをつかまえたかった。
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