キミの家で

2/8
前へ
/133ページ
次へ
「ただいま。 はー…本当にいたんだ。」 帰って俺の顔を見た途端、うんざりした表情を見せるキミ。 やっぱり、店の外出ると、男の格好をするんだ。 「お店で顔だけ洗って来たの。シャワー浴びちゃうから待ってて。」 そう言われ、また、待たされる。 べーつにいいけどさー。 実は俺も、いつ寝てもいいような、部屋着で寛いでいるから。 「で?どうしたの?」 キミも、いつもの部屋着に着替えて、冷蔵庫から、ビールを出して飲みはじめている。 「まだ飲むのか?」 「うるさいわね。瑛太は?」 「いらねー。」 「あっそ。」 会話だけならいつものキミなのに、なかなか俺の方によってこないところを見ると、やっぱり、何かを気にしているんだろう。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

428人が本棚に入れています
本棚に追加