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「キミさー、俺のこと、避けてたでしょ?」
ビールを飲むキミに話し始める。
「別に。」
どこかの女優ばりにそっけない返事だ。
まぁ、想定内。
「この前はごめん。俺、言いすぎた。本当にごめん。」
素直に謝った。
それでも、キミはこちらを向かなかった。
そして、
「別に。気にしてないわ。」
またしてもそっけない返事だ。
「キーミ!気にしてないならこっち向け。」
聞こえているであろうに、それを無視するキミ。
「キミちゃーん。」
まだ、無視している。
キミも、なんて答えていいのかわからないのか?
俺は、立ち上がり、キミの隣まで移動した。
俺の動きは見えているのに、何も言わないってことは、そばに行ってもいいってことだろ?
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