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それからキミとは連絡を絶った。
それからも、渋谷さんとは一緒に仕事をした。
お客さんということで、月に1、2度は顔を合わせた。
俺が考えているほど、渋谷さんはキミを意識していないらしく、あれ以来、キミの話が出ることはなかった。
牧村部長、いや、本部長も、本部長になり忙しいのか、顔を合わすこともなくなった。
俺の生活の中から、キミがいなくなった。
さみしい、むなしい気持ちを紛らわそうと、同僚の誘うコンパに参加してみても、結局、キミよりきれいな人はいないし、キミより居心地のいい人もいない。
心の中に大きな大きな穴が開いたような状態だ。
そんな状態だったからか、久しぶりに奏太に連絡を入れてみた。
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