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「部長さん、ちょーっとだけ、内緒話をしたいので、吉永さん、お借りしてもよろしいかしら?」
それまで、大して話に入って来なかったキミちゃんが、やけに声を張り上げて牧村部長に、笑顔を向けた。
「お?おぉー?うんうん。いいよ。もちろん。
いいよな?吉永くん?」
なんかこの雰囲気。
行かなきゃいけないだろう。
俺が頷くと、キミちゃんに促され、俺は店の外に連れ出された。
「ちょっと、マジで、店の中で名前言うのやめてくれない?」
出て速攻で責められる。
「あ、いや、ごめん。
顔見た瞬間から、誰だったかなぁって思っててさ。」
「はぁーーー…」
でっかいため息つかれちゃった…
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