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「そうですふわ。なんで教えてくれなかったんですふわー?」
「うむ! オイラたちの仲で、水虫くさいチョメよ!」
「う……いや……。別に取り立てて報告するような事じゃニャいと……」
言いよどむオレに、チャーコがスッとヒヅメを差し出してきた。そこには新聞広告を四角く切り取ったような紙切れが数枚挟まれている。
「これね、プレゼントプギ。アタチが書いた【だぶるにゃ―せぶん、危機一髪】っていうハードボイルドファンタジーぷぎ! あとで読んでね」
「ニャニャッ!?」
「わたしはヌコリンさまの肖像画を♪ 急だったから、慌てて昨夜から描きはじめてやっとさっき仕上がりましたふわー」
「オイラは【チョメ監修、グラビア雑誌ZEPPINの袋とじコレクション】を……2ページほど。激アツページを抜粋するのに今日一日かかったチョメ!」
「あたしはコレ【スランバ使用券】よ。いつでもスランバをこき使える、無期限のパスポート。踏み台にしたり、焼きそばパン買いに行かせたり、好きに使って、ヌコリン♪」
「ナニソレ聞いてないよ、お嬢!?」
不覚にもジィン……ときてしまう。
「なによ、いいじゃない。スランバはなんかヌコリンに用意してないの?」
「あるよあるさ! ヌコリン、俺はね。実は昨夜から夜なべして作った……」
「みんなありがとうニャ! ちょっとだけど嬉しいニャリ!」
「ええっ!? 聞いてもくれない!?」
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