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「なんのことだよぉ」と、応えてくれる人も居ないのに、浮羽は声に出してしまう。
声が出てしまった事に気がつき、周囲を見回してみたが、誰もいない。ほっとして、携帯電話を操作し始める。
すぐに、電話をかけた。浮羽は、メールが着ても、返信することは殆どない。電話の方が、早いからだ。
その方が効率が良いと人には説明しているけれど、実の所、面倒くさいというのが本音だった。
一回目のコールで、ワカちゃんが電話に出る。『部活は、終わった？』
「うん、丁度、終わったところだよ。それで、何を見たって？」
『ニュースとか？』と、ワカちゃんが電話越しに言った。すぐに、『まあ、朝早かったなら、見ていないかな』と、付け加える。
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