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夜になれば、色とりどりのネオンが、虹のようにカラフルな湯煙を演出してくれる。
そんな観光地で、別府駅前通りに面している、『AppLicaTion』という名前のオープンカフェに、僕らは居た。
別府駅前通りは、北浜交差点で国道十号線と交わる主要な通りだ。
晴天が、オープンカフェのテラスに日差しを注いでいる。
「うーん、光が柔らかいね。ぽかぽかする」
そんな浮羽の表現が、よく似合っていた。
「確かに……。先週、残暑の厳しさに辟易していたことが、嘘のようだ」
二人の子供を連れた女性がその通りをあるき、僕の視界を横切っていく。
「幼稚園児ぐらいかな?」と、僕。
「あの男の子と女の子? 背格好も似ているね、双子なのかもしれないね」
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