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「いったい、何台、来ているんだ? 三台、いや、四台か」
通りを挟んで、反対側。その路肩に、複数のパトカーが駐車していた。すぐ近くに、ホットストリートやよいの入り口があるからだ。
その入り口は、『KEEP OUT』と書かれた黄色いテープで封鎖されている。しっかり貼られていないのか、風でゆらゆらと揺れていた。
その両脇には、警察官が仁王像のように直立している。彼らは、本物の石像を思わせるほどに、微動だにしない。
「まったく……、見せ物じゃないだろうに」
警察官と対峙するように、黄色いテープの前に野次馬が集まっている。背伸びをする者。頭を左右に動かしている者。携帯電話で写真を撮ろうとする者。
警察官とは対照的に、ざわざわと動き続けていた。
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