第1章

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無事に卒業し就職した。 配属されたのは、地元からも大学で住んでいた街からも遠い街だった。 またリュウと離れ放れだ。 仕事に慣れるのに夢中で、実家にはしばらく帰れていない。 そんなある日、母からの電話で聞いたリュウの不調。 元気がない。 病気かもしれない。 無性に会いたくて、いてもたってもいられなくなった。 簡単に帰れない距離が恨めしい。 仕事じゃ、さぼって帰省するわけにも行かない。
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