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目標がない毎日はひどく退屈だ。
みんなみたいに適当に彼氏でも作ってリア充を満喫すればいいのだろうか?
彼氏がたら、リアルは充実するんだろうか?
「……寝よう」
モソモソとベッドにもぐる。
私は夢を見る。
遠い遠い記憶。
静かな記憶、鮮明な夢を。
「この仕事が終わったら、一緒に里に行って果物を育ててそれを売って……静かに暮らそう」
「ええ、必ず戻ってね」
「約束……またね」
「またね」
城に火が回る、風向きは西から……熱い。私は異国の服を着ている。
竜宮城のような造りの城は朱塗りの柱が燃えて落ちる。
あの人の笑顔が歪む。
ああ、戻ってきてくれた。火の中でしっかりと抱き締められたまま、私は笑う。
「……ごめんなさい。先に行きます」
「待って、そんな……お願いだ」
「……ああ、泣かないで、どうか、泣かないで」
息が苦しい。
お願いだから、そんなに悲しまないで。
ああ。泣かせているのは、私。
「ごめんなさい。必ず……また」
そう、また。
また会う日までの約束。
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