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親友のひなたの結婚式の時、以前から気になっていた一樹さんのマネージャーさんの金森さんと連絡先の交換をした。
会社員をしていた時、漠然とパティシエになりたい。と思っていた。
思っていだだけで、実際は、何も出来ていなかった。
ひなたに誘われてカフェの店員に転職。
時間の余裕もでき、パティシエの夜間学校(製菓の専門学校)に通いだした。
会社員の時とは、生活がガラリと変わった。
専門学校の授業料もかかるので、実家住まいのまま。昼間は、やどり木のカフェで働き、夕方から専門学校に通う毎日。
慌ただしさはあるものの、充実した日々を送っている。彼氏はだいぶいないけど…。
私(楓)は、ひなたとは違い身長161cm痩せても太ってもいない。きもちぽっちゃり?
髪型は、肩までのセミロングで軽くウエーブをかけている。服装は、甘めの女の子っぽい服が多い。
年相応に見られるので、大人っぽいひなたとは対照的。
やどり木で働きだしたばかりの頃、
急な天気の悪化で、雷が鳴りだし
雷が苦手な私は、かなりテンパってしまい
泣きそうになっていた。
ちょうどカフェで打ち合わせを終えて、ゆっくりしていた金森さんが、私を抱きしめてくれた。
ギュッと抱きしめてくれた金森さんの暖かさと、
背中や頭をなでる手に癒され、気持ちも落ち着いた。
それからは、私よりひと回りも年上で、大人な金森さんがどんどん気になっていった。
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