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自宅に帰ると。
一樹は、大きなため息をついてソファーに座る。
お茶を淹れようと、お湯を沸かす。
「ひなた、こっちきて。
お茶は、後でいいから…」
一樹に呼ばれ、火を止め。ソファーに座る。
「モデルの話だけど、どうしようか?
実業務は、金森さんが担っているから…
社長から直接あんな風に仕事の話しをされたのは初めてかもしれない…」
「一樹さんとしては、長い間、お世話になっているので、、、断りにくいですよね…」
「そうなんだよ。なかなかねぇ
断るのは難しい。」
私の手を取り。
「仕事の内容は、選ぶから。
2人で、、、受けてもいい?」
真剣な眼差しで、みつめてくる。
「…はい…」
そう、うなづくのが精一杯。
一樹に抱きしめられ
「ひなたが居て、よかった。
1人じゃない。2人で頑張って行こう。」
キュッと抱きしめられる。
かすかに、
『ひなた、ゴメン…』
って言う、声が聞こえた。
聞こえないフリをして、
一樹の背中にまわした手に力を入れ
ギュッとした。
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