2.進展?

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金森さんのお部屋は、最上階の角部屋だった。 「どうぞ、散らかってるけど… こっちが、洗面所。タオルはここ。服を入れる袋も必要だね。ちょっと待ってて。」 「すみません…」 金森さんは、先に先に、行動をしてくれる。 「少し大きいかも知れないけど、これよかったら使って。リビングにいるから。」 服を入れるビニール袋と、ハーフパンツを持ってきてくれた。 私は、ため息をひとつ吐き スカートとクリームのついたストッキングを脱ぐ。 足を洗い、ハーフパンツを履く。 少し大きいけれど、ひもがあるためちゃんと履けた。 スカートについたクリームを洗い流し ストッキングとともにビニール袋に。 靴は?と思い、玄関へ。 そこには、クリームがちゃんと拭かれた靴があった。 金森さんが、拭いてくれたんだ。 何から何まで気がきく。 玄関に、スカートを入れた袋を置き、リビングへ。 リビングの入り口の扉を開ける。 ダイニングテーブルで、パソコンを開き 書類を読む金森さん。 「ありがとうございました、また、金森さんに助けてもらっちゃいました。」 うれしくて、ついニコニコしてしまう。 「気にしないで、メールを1通送ったら家まで送るよ。」 ちょっとまっててと、金森さん。 手持ち無沙汰で、リビングをキョロキョロ。 ベランダ?の窓へ。 リビングの角に埋め込まれた窓だった。 外を眺める。周りに高い建物が少ないみたいで 遠くのビルの夜景が綺麗だった。 「待たせたね。行こう。」 また、金森さんの車に乗り私の自宅を目指した。
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