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昼間はともくんは学校。
雨戸を閉められほぼ真っ暗な部屋に私は一人ぼっち。
お菓子やおにぎり、お茶なんかは置いて行ってくれたものの、部屋の鍵は外からかかっていて出ることは出来ない。
窓を叩いても、外部の人は誰も私の存在に気が付かない。
騒いでも、喚いても、誰も自分がここに居ることに気が付いてくれない。
泣き疲れて眠っては、また暴れて。
そうこうしているうちに、ともくんが帰って来る。
「アカリはパパやママから捨てられたんだよ」
「アカリを守れるのはボクだけ」
「ボクだけがアカリの味方だよ」
そんな言葉を延々と呪文のように唱えられ、トイレをするところを目の前で見られ、そして、排泄物を片付けてもらい、食事を与えられる。
深夜、誰もが寝静まった頃を見計らって、私が寝ている間にお風呂にもいれてくれているようで、朝起きると洋服が変わっていたり、髪の毛が湿っていたりもしていた。
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