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これでまた、平穏な生活が戻ってくると思っていたのだが、事態は更に悪化する。
それが、この「赤い封筒」だ。
表には私の名前だけが書いてある。
切手も消印も何もない封筒。
最初手にした時は、友達の悪戯か何かと思い、躊躇なく封を開けた。
中には一枚の写真。
何だろうと思い取り出すと、それは、居酒屋でバイト中の私を隠し撮りしたもの。
「ひっ」
小さな悲鳴を上げて写真から手を放すと、ヒラヒラと舞いながら床へと落ちた。
裏側には「いつでもボクが見守っているからね」と真っ赤な文字で書かれてあった。
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