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それから、毎日のように届けられるようになった赤い封筒。
そのどれもに、私の隠し撮り写真と一言メモが書いてあり、ある時なんかは、大学での講義中の後ろ姿が撮影されてあった。
同じ大学。
しかも、同じ学部、同じ学年にストーカーがいる。
私は恐怖に怯えた。
友人達に相談すると、私を一人にしないように気を付けてくれた。
けれど、赤い封筒は止まらない。
毎日いつ、どこで、誰が自分を見つめ、盗撮しているのか分からない状況で、私はビクビクしながら日々を過ごしていた。
そんなある日、密かに片思いをしていた男の子から映画に誘われた。
ストーカーによって、最悪な精神状態だった私に、神様が与えてくれたチャンスだと思い舞い上がった。
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