「またね」

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 だが、今回のコレは明らかに「怒り」を感じる。  私に対してではなく「彼」に対して。  その時、私は警察の言葉を思い出した。 「何かあればいつでも相談してください」  それが今なんじゃないのか?  帰宅して落ち着く間もなく、私は今まで溜めてあった赤い封筒を全部抱えて警察署へと駆け出した。  前回同様、一つ一つを丁寧に確認していく作業。  それに伴い、そこに写る私が、いつどこで、だれと、何をしていたのかということも、覚えている範囲で答えていく。  一通り、確認し終えた後、警察は難しい顔をして唸った。 「確かにこれは常軌を逸していますね」 「あなたもですが、ここに写っている男性も危ないですね」 「とりあえず、ストーカー本人が毎日郵便受けに封筒を入れているのは確かでしょう。犯人は簡単に捕まえられるはずです。明日、張り込みしてみましょう」  ようやく警察も動いてくれることとなり、ホッと胸を撫でおろした。
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