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ソラは玩具を持ったまま寝てしまったが、そのまま買い物をし、 帰宅しようと店を出るとパラパラと雨が降っている。
「きゃーっ!アッチィ!」
「熱くない!冷たいんやで。」
上着の帽子を被せたが、それでも雨粒が顔に当り、ヒカリがキャッキャと喜んでいるのを見て頬を緩ませていると、雨粒は白い結晶となり当りを白く染めた。
「あ、…… 雪になった」
「天気予報で降るって言いよったもんな~」
私が手を翳していると、母も空を仰ぎ見ていた。
── この地域にしては珍しく雪が降り、しかも吹雪だしたようだ。
「ふぁー!? ふぁー!!ふぉーッ!……お?あったー!!」
何やら奇声をあげながら、雪を見てテンションが上がったヒカリも手を翳したり必死に雪を掴もうとしていて微笑ましい。
「…ヒカちゃん雪見るの初めてやっけ?」
「否、雪が降りよる時に外におるのが初めてかもしれんけど見た事はある…筈?……まあ、雪降るの珍しいからな~」
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