部屋と"うたうた"とわたし

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抱っこして無理矢理降ろし、不意に外が白くなっているのに気付いた。 「…嗚呼、なるほどな~」 窓を覗き込んで外を見てみれば、ソラが見ていたのも頷けた。 「……これ見てたん?」 「うん。」 「あ!あん!あん!……だっちぃ!」 ヒカリが自分にも見せろ!と言わんばかりに両手を出して、抱っこを要求しているので抱っこをしてやり、外を見せてやると歓声をあげた。 「…わあ!ママ!あえ!あえ!……ふぁ~!」 ─── 外はうっすらと、だが雪が積もっていた。 「……すぐ溶けてまいそうやから、着替えて朝ごはん食べる前にちょっとだけ雪遊びする?」 「うん!」 「ふぁー!!ふぁー!」 それぞれ反応は違うが、身支度をしている間も、ずっと雪遊びがしたいのだろう、外をチラチラ見ながらウズウズしている。
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