部屋と"うたうた"とわたし

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── よく冷え込んでいた日の朝。 私は仕事に行く旦那のお弁当を用意する為にパジャマのままだが寝室を出た。 「さぶっ!」 すると布団の中で携帯片手にゲームをしている旦那から朝ご飯のリクエストが聞こえた。 「今日寒いから昨日のそば食べたいから用意しといて!」 「……はいはい。ゲームしとらんとさっさと起きて用意しぃや。」 旦那をチラっと一見して、それだけ告げて扉を閉め台所へ向かった。 台所へ行き、お弁当の用意をしながら鍋に水を入れ、火にかけて湯を沸かし、隣のコンロで昨夜の余ったダシを温め直し朝ご飯の用意をした。 お弁当、水筒、朝ご飯の用意が出来てもまだ降りて来ない旦那を叩き起こそうと、再び階段を上がり寝室に向かった。 「ままー。……まぁま~。」 寝室の扉を開けようとした時、寝ていた娘、ヒカリが起きたようで、私を呼ぶ声が聞こえた。 二間ある部屋の旦那側から中に入ると、旦那が身支度をしていた。 そして、娘が居る私と子供達の寝室を覗いてみると、案の定、娘は布団の傍らで四つん這いになっていた。 「まぁま~!こっちぃ!ねんね!」 私に気付いた娘が小さな手で布団をポンポン叩き、布団の中に入るよう要求している。
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