拝啓 愛しい貴方へ

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”拝啓 愛しい貴方へ 初めて貴方に手紙を書きます。 まさかこんな形で手紙を書く日が 来るなんて思いませんでした。 何を書けばいいか分からなくて ペンが進みません。 そんな私をきっと貴方は馬鹿にするでしょうね… 私たちが出会った時の事を覚えていますか? SNSで知り合って仲良くなって 駅の改札口で待ち合わせをしましたね。 どんな人なんだろうとワクワクしていた 私の元へやって来た貴方は 私の想像とは真反対のチャラ男でした。 驚きで言葉が出ない私を見て 少年のような笑顔ではにかんだ貴方。 私の大好きな、太陽のような笑顔でした。 いい加減な癖に実は繊細で 考えてる事は小学校4年生の様な 子供みたいな貴方… だんだん貴方に惹かれていき 会う度に好きが大きくなっていきました。 だから、貴方から告白された時 とても嬉しかったです。 それから沢山デートしましたね。 春は遊園地、夏は海、冬はイルミネーション… 色々な所に連れてって貰えて 本当に楽しかったです。 もちろん、喧嘩も数え切れないくらい… 連絡を取らない日が何日も続いて もう別れてしまおうかと思った時、 貴方は唐突に私に会いに来ましたね。 車で2時間掛かるのに仕事終わりに 会いに来てくれました。 意地を張って素直に言えなかったけど 本当はとても嬉しかったです。 この人と出会えてよかった、 この人と付き合えてよかったって 心の底からそう思いました…
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