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「調味料……?」
「ああ、醤油、味噌、塩、油、あとは乾物だな」
紙袋を抱えて、そのままキッチンカウンターに調味料を置いた。
意気揚々と雅和は話続ける。
「やっぱり、人間はミネラルが必要らしいから、天然の塩を摂ったほうがいいぞ。あと、素材と製造法にこだわった調味料の方が体にもいい」
そう言いながら、キッチンの調味料の棚をチェックし始める。
「昆布やしいたけでとったもののほうが、やはりうまい。慣れてしまえば手間じゃないし、お前も乾物でだしをとってみないか?」
棚に置いてあるものを、整頓し出した。
「ちょ、ちょっと待って! いいわ。私が後でやるから置いておいて」
それを聞くと、満足したのか、雅和はそのまま、テレビを見始めた。
カウンターに置かれた調味料の数々。
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