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放課後、白雪くんと一緒に保健室を出て、カバンを取りに教室へと向かった。
二階への階段を上がってる途中で、背の高い男子とすれ違い様に、ドンッ、両手で肩を押され空中に放り出された。
えっ!?
白雪くんが落ちるわたしの頭を抱え包み込むようにして飛んだ。
ズダダダダッ
鈍い痛みが全身を襲い、気がつくとわたしの下で白雪くんが倒れていた。
「…ケガ、ない?」
「わたしはケガないよ。それより白雪くんのケガ!誰かっ!」
階段から落ちたわたしの下敷きになってしまった。
絶対にケガしてる!
叫ぼうとして肩を痛みで顔をしかめた白雪くんがわたしを止めた。
「注目を浴びたらまずい」
「でも!」
「きっとこれは警告なんだ。七代目から手を引けっていう」
「え?」
「とにかく、僕は大丈夫だから」
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