『若恋』恋物語

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英輝センセは誰にでも優しかった。 急にわたしに冷たくしたりしたのはわたしを巻き込みたくなかったから? 「わたしたちはあなたを守ることが七代目を守ることになるとそう思ってます」 屋敷に続く道を走り抜け車止めに着いた時、 後ろから猛スピードで車が入ってきて停まった中からセンセが出てきてわたしの腕を引いた。 「センセ!?」 「………」 慌てたのか白衣のままだった。 ネクタイを片手で緩めてむしり取るとそのまま投げ捨てていく。 「七代目!?」 「救急箱をもってこい!それと分家への監視を強化しろ!襲名に難色示してる奴らの動きを探れ!」 頭を下げる人たちの中をくぐり、わたしを連れ屋敷離れに向かう。 救急箱をお付きの人が運んでくるとすぐに下がらせて、離れの部屋にはふたりだけになった。
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