第1章 transaction

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写真集出版の為、自費出版にかなりの 比重を置いていた。 それらは全て、借金によって賄われて いたのだ。 「どうして、借金の事実を?」 「貴方の事は、何でも知っています。 全部、UFO写真が教えてくれますよ」 写真が発信機となり、盗撮盗聴の 役目を果たしていたのだ。 図星の言葉に、怯んだ様に呻く。 数百万円の借金の為に、子供を売る父親。 これを、人身売買と呼ばずに 何と言おうか。 作造は気づいていた、彼ら異星人は 真っ黒なハットやサングラスによって 身を隠しながらも、地球の同居人で あることは間違いないだろう。 既に作造は知っていたのだ・・・ 彼らがブラックメンであることを。 彼らが目撃されると、不思議と 行方不明事件が起きてしまうそうだ。 (終)
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