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テラスから中庭へと飛び出す。
池から錦鯉が跳ね水飛沫が上がる。
「りん!!」
落ちたと同時に池に飛び込んだ者がキャッキャッと笑い声を立てるりんを空中に吊り上げていた。
冷たい池の水に胸まで浸かりびしょ濡れになりながら、手だけはしっかりとりんの服を掴んでいる。
「たーつ、キャッキャッ」
「……セーフ」
躊躇なく池に飛び込み、りんを助けあげることができた龍琉が大きなため息を吐いた。
池の水は凍えるほど冷たい。
りんが落ちれば冷たいだけじゃすまなかった…
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