ゲームセンターＭＸ

その名は チームメガネ！

「みんな、集まってくれ！」

　グループリーダーである佐藤の呼びかけに、チーム・メガネが集結した。

「ゲーム会社と取引を始めた事は知っているな？　その会社が扱うレトロゲーム。その魅力を顧客に伝えるという、重大な役目を担当する事になった。我々の力で一ヶ月後のプレゼンを成功させるのだ。さあ、レトロゲームに詳しい奴は手を上げろ！」

　……

　……

　誰も手を上げない。

　それもそのはず、インテリ集団はテレビゲームをした事が無いのだ。

「誰もいないか……勿論、私も触った事すらない。つまり、我々は短い時間でゲームを体験し、魅力溢れたプレゼンをしなければならない。幸いにも、課長がゲーム部屋なるものを用意してくれた。しかし、通常業務やプレゼンの資料作りもある為、ゲームをする時間は限られている。山田、計算しろ！」

「お任せ下さい。……通常業務……プレゼンの準備……出ました。我々がゲームに使える時間は五日間です」

「よし、我らの力を見せてやろうぞ！」

　こうしてチーム・メガネの挑戦は始まった。