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「おにいちゃん、なにやってるの?」
「ゲームだよ」
「ふーん。たのし?」
「うん。まぁー。楓もやってみるかい?
って、まだはやいか」
手にクマのぬいぐるみを持った四歳くらいの女の子が、リビングでゲームをしている小学生くらいの少年に話しかけた。
テレビの画面には、黄色の物体が画面を上下左右に行ったり来たり動いてて
その動きは、ピンクとか青のおばけから逃げているようだ。
そして、その黄色の物体が画面に広がるドットを食べている。
女の子は、最初は大人しく見ていたが
急に泣き出した
「うっ、うわーん~」
「えっ、楓?どうした?なに?なに?」
少年は焦って、女の子をなだめるが、泣き止まない
「えっ、と。そうだ…楓。あれやろう、星のさぁーピンクの。楓、好きだろ?」
少年は、カセットを女の子にみせて、すぐにセットした。
女の子は、泣き止み、テレビの画面に映る
ピンクの生き物に夢中になった。
たぶん、あの黄色い物体が素早く動き
何かを食べて、また追われているだろう状況が怖くなって、泣いてしまったんだろう。
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