診断メーカー

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「よっ。涼子」 窓から覗く夕焼けが、音楽室に置かれたピアノをオレンジ色に染める、午後5時半。 正樹がサッカー部のユニフォームのまま、扉を開けて、窓辺にいる私に近付いてきた。 「正樹、えっと……」 緊張して言葉が詰まった私を、正樹が優しい笑顔で見守ってくれている。 好き……。 勇気を出して、言わなくちゃ…。 「あのね…私、正樹のことが好きです… 付き合って下さい」 正樹に聞こえるかどうか、というくらい小さな声だった。 正樹はなんて言ってくれるんだろう…? 「良く言えました」 数分の沈黙の後、正樹が大きな手で私の頭を包み込む。 思わぬ反応に驚きつつ、赤くなった頬を隠すように俯いた。 「俺も涼子が好きだったから。 涼子、サッカー部の練習をよく教室の窓から見ててくれたじゃん? クリスマス前に告白しようと思ってたのに、まさか、恥ずかしがり屋な涼子から告白してくれるなんてな。 ありがとう、涼子」
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