38人が本棚に入れています
本棚に追加
正樹の言葉に胸が高鳴った。
私、今世界で一番幸せかも…
正樹が制服に着替えるため、2人で手を繋ぎながら、校庭にあるサッカー部の部室へと向かう。
部室の前は、ジャージ姿の同級生や後輩など、沢山の人だかりが出来ていた。
「涼子、良かったね!」
桃香が私に気付き、満面の笑みを浮かべる。
周囲にいたサッカーの部員達が、私達を冷やかしてくる。
恥ずかしくて正樹の顔が見れないよ…。
「【告白するのはいつ】の診断メーカーか」
「俺も、診断メーカーを使って告白してみようかな」
桃香が、診断メーカーのことをみんなにバラしていたみたい。
だけどこんなに幸せな状況の今、桃香を怒ろうという気持ちにはならない。
最初のコメントを投稿しよう!