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「これじゃわかんないな…でもこれ…どこかに続きがあるかも…?」
よくよく見るとノートを破られたようになっている。
誰かの手記だったのかもしれない。
「他に何かないかな?」
もう1度絵馬を一つ一つ見ていくことにした。
すると一つの絵馬に目が止まる。
『サヤが自分のことを忘れますように 誠哉』
この絵馬だけ他の絵馬と異なる内容だったからかもしれない。
「どんな人がこんな絵馬を書いてるんだろう」
その絵馬をそっと手に取ってみると熱を持たないはずの絵馬から温かさを感じた。
「何これ、安心する…」
しばらく温もりを堪能したあと
「神様、ちょっとこの絵馬借りますね」
そう言って手を合わせて絵馬を持ったまま元の場所にまた戻った。
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