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『…か…か……いいかい?鏡っていうのは邪気を払うと言われてるんだよ。神物として昔から知られている…鏡って言うのはね、神様みたいなものなんだよ。どこかに嫁ぐ時には鏡持っていかなきゃね。後はね、迷った時の道しるべになることもあるんだよ。』
「おばぁ…ちゃん…?」
鏡を手に取るかどうか迷った。
吐き気が凄まじい。
1回祠を離れて私は手水舎の方に向かった。
お水があるかもしれないと思ったからだった。
「手水舎の水は清めの効果が確かあるんだよね…」
そうじゃなくても落ち着けると信じた。
手水舎を見てみると水は枯れていた。
「なん…で…?」
私はその場に座り込んだ。
「も、いいや、少し休もう…」
私はそっともたれかかって目を閉じた。
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