8人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここに…?」
内容を繰り返す。
「うん、そう。道を間違ってきちゃった魂をちゃんと正しい道に返すお仕事をしてるんだ」
男の子は底抜けに明るい。
「えーと…じゃあ私はここに迷い込んだってこと?」
何となくわかっていたことだけれど確認せずにはいられない。
「ん?あなたは少し違うみたい。迷ってるって表現にも当てはまるし、呼ばれたって表現も当てはまるから」
相も変わらず無邪気な顔だ。
「そうなの?」
よくわからない。
「うん、あなたは色と数が違うもの。迷い込んだ人は1本の糸だから手がかりさえ掴めば帰れるんだ。あなたは糸が複数存在してる。簡単に言っちゃうとここがあなたの人生の分岐点になるみたい。」
どんどん難しいことを言われる。
「えーと、要するに帰り方次第で私の今後が変わるってことかな…?」
どうにか整理して質問してみる。
最初のコメントを投稿しよう!