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「後調べてないのは…」
狛犬のかわりに祀られているお狐様の像に目がいく
「守り神様だけなんだね?じゃ、いこっ♪」
シロは私の手を迷いなく引っ張ってくれた。
鳥居があって私たちの側に守り神は置かれている。
要するに境内だ。
キツネ様は勿論対になっていてお互い鳥居の方を向いている。
祀られている台のところに目を凝らすと
どうやら神社の名前が彫り込まれているらしい。
悲願神社
「ここ、悲願神社っていうの?」
「うん、そうだよ、今は悲願神社。昔は違う名前だったらしいよ」
シロがそう教えてくれる。
「後ね、あなたがいた世界にも対になる神社があるはずだよ、今は思い出せないだろうけど。思い出したら帰る導になるし、というかこんなとこ迷ってない」
笑われた…
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