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"三人で幸せになろうね"
今度こそ幸せになれるんだ。自分の居場所が出来るんだとそう思った。
私は覚悟を決めて実家に戻った。
もちろん、彼も一緒に。
元々、警察沙汰にだけはなりたくなかったから母親とは嫌々ながらもメールを続けていた。
久々に帰ってきた時は、複雑な気持ちだった。
どうせ…叩いたりするんだろうと思っていた。
父親からそういう事を少なからず受けていたから。
高校生の時、たった1度の軽い気持ちで夜遊びをした。当時の彼と、その友達も一緒だった。少人数ではあるけれど初めて友達とか、仲間とかいいなと思った。楽しいと思った。けれど…帰ってきて受けたのは酷い仕打ちだった。父親からは彼の目の前で叩かれ、それに便乗するように母親も私を責めた。
この時私は初めて殺意を覚えた気がする。
本当に両親は嫌いだった。
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