~出会い~

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高校入学… 行きたくもないところへ行かせられた。 それは、中学の担任と親のせいだ。 私の意見など採用されるはずもない。 【不良校じゃねえか…】 そう、思いつつも自分一人では何も出来ない事は理解していた為に、素直に従うしかない。 高校に入学しても、相変わらず期待した通りの生活だった。 下駄箱から上履きがなくなる。こんな事日常茶飯事だ。 「ガキかよ…」 別に悔しくも何ともなかった。私は見下していた。自慢じゃないが勉強に関しては自信があった。それに、こういう事も中学の時に経験済みだったからだ。 「不良校とか…」 この呟きが、誰かに聞かれた事を知ったのは暫く月日が経ってからだった。
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